ホームページは自動販売機にたとえられることがあります。
道端に設置している自動販売機が、自動的に商品を販売し、お金を回収してくれるように、ホームページを見たお客様が、注文や申込みをしてくれて、利益がどんどん増えていく……夢のような話ですね。
ただ、ホームページで商品やサービスをアピールして、そのまま注文や申込みまで完結することは、もちろん可能なのですが、それだけ難易度も高くなりますので、はじめからこのような方法でいくことが、必ずしも適切でない場合もあります。
すぐにバンバン売れればよいですが、はじめはなかなか思うようにいかず、細かな修正や変更を加えながら、試行錯誤をしてく必要もあるからです。
そのため、いきなり商品やサービスを売ろうとせずに、初めはあえて問い合わせをもらうとか、資料請求をしてもらうとか、お試しのサンプルをプレゼントするなどして、いったんワンクッションおいてから販売につながげるやり方のほうがうまくいくことも多いです。
マーケティングにおいては、こうしたやり方をツーステップ式といいます。コレに対して、一発で売ろうとするのがワンステップ式です。
ツーステップ式は、すぐに売り上げにつながらないため、もどかしく感じる方もいらっしゃいますが、たとえば、同じアクセス数で月に2~3件の注文がある場合と、月に20~30件の問い合わせがある場合とでは、結果的に後者のほうが売り上げが上がることも普通にあります。
まして、ホームページを活かすことに慣れていない方は難易度を極力低くすることをお薦めします。
そこから少しずつレベルアップしていって、最終的にはホームページで一発で商品が売れたり、サービスを申し込んでもらえる状態を目指します。
ツーステップ式は、ホームページの完成度を高めていくうえでも大変有効です。
お客さまから問い合わせが来ると、お客さまがどういう点がわからなくて電話やメールをしてきているのか、どんなことを知りたいと思っているのかがわかってきます。
そして、お客さまの悩みや疑問について、どう答えたらよいのかもわかってきます。
こうした点をしっかりと分析して、ホームページを修正していくことで、同じ疑問や悩みを持つお客さまの迷いが解消されていくので、お客さまの迷う要因がなくなっていきます。
その結果、お客さまの背中を押してくれるホームページができあがります。
お客さまは問い合わせをしなくても、ホームページ上ですべての疑問や問題点を解決できるので、すぐに商品の購入やサービスの申し込みをしもらえる確率が高くなります。
このように、お客さまが迷っている声をダイレクトに聞いてホームページに反映することが、売れるホームページを作り上げていく上では重要なことです。
ホームページがしっかりと働いてくれれば、問い合わせの対応に労力が掛かることもなくなり、自動的にすぐに購入してくれるお客さまが増えていくというわけです。
本来であれば、こうしたステップを踏まなくても、お客さまからの注文が増えていくことが一番の理想なのですが、それではいつまでたってもお客さまの気持ちが見えず、ホームページは永遠に育ちません。
ですので、まず『問い合わせを増やす』ということに注力することが一番の近道であるといえます。
問い合わせを受ける→お客さまの声をホームページに反映させる、というながれを何度も繰り返しながらホームページを進化させることで、
お客さまの反応も必ず上がっていきますし、しっかりと稼げるホームページができあがっていきます。