インターネットを使ってお店を探したり、情報を得ることが当たり前になっている今、『ホームページがない』ということが、御社のお客さまにとってどういうことなのか、考えてみてください。
お客さまは、よいお店から商品を買いたい、サービスを受けたいと思っています。
信頼できて、安心できるお店、困ったときに頼れるお店を探しています。
でも、その判断基準って、どこにあるのでしょう?
お客さまは何をもって、そのお店が自分の探している店であると判断できるのでしょう?
もろちん、クチコミもあるとは思います。
「あのお店、感じがよかったよ」
「あのお店に行ったら、こんなふうだったよ」
こうしたクチコミによって、お店の評価や信頼性が地域に根付いていくことは、もちろん大事なことです。
でも、クチコミでそのお店の詳しい情報が正確に伝わるかというと、必ずしもそうとは言えません。
クチコミで発信される情報は、あくまでお客さまが個人的に感じた感想や、そのときの状況の中で感じられたことです。
でも、お店として、お客さまに本当に知っていただきたいことは、もっといろいろあるはずです。
たとえば、お店のポリシーやこだわり、どういう思いでお客さまと接しているか、本当にお薦めしたい商品やサービスは何なのかなど、お店としてお客さまにわかっていただきたいことは、実は山ほどあるはずです。
そして、そうした情報こそ、お客さまが求めているものだと私は考えます。
たとえばクチコミで聞いて、「ああ、そのお店に行ってみたいな」と思ったとき、多くのお客さまは、実際に来店する前にもっと詳しい情報を得たいと思っています。
でも、ホームページがないお店の場合、店の前で中の様子を伺うくらいしか、情報源はありません。
インターネットで検索しても、出てくるのは広告会社が無料で載せている、お店の住所や名前や電話番号程度が書かれた、電話帳のような紹介ページばかりだったりします。
このときのお客さまの心情をどうか考えてください。
お客さまは、お店の詳しい情報が知りたいんです。
お客さまは、そのお店が本当に安心して行ける店か、本当に足を運ぶ価値があるか、本当に自分が求めるサービスをしてくれるのか、
お客さまはお店のことを正しく知りたい、正しく判断したいと思っています。
私自身、お店やサービスをインターネットで探すとき、そういう思いで検索しています。
そして、ホームページを持っていないお店を検索して、空振りに終わったときの寂しさ、私はよく感じます。
行きたいお店のホームページがないと、がっかりしてしまいます。
広告の中に埋もれるように、申し訳程度にお店の住所や電話番号が載っているページを見たところで、そのお店の何がわかるのでしょう?
雑多な情報がいくらあっても、意味がないんです。
お店として責任を持って公開しているホームページがあって、検索してくださったお客さまに、しっかりと情報をお伝えすることが、これからの時代にはぜひとも必要なことです。
逆に言えば、「ホームページなど必要ない」というお店は、必然的に、ネットで検索してくる客さまを他店に取られてしまうことになります。
それは長期的に見れば、決して無視できない損失であり、得られるはずの収益をどれだけなくしているか……
そこに気付いたお店にとって、『ホームページがない』ということは、考えられないことです。
ホームページは大手企業や法人の方ばかりが持つものではありません。
個人商店や個人事業の方こそ、お客さまとダイレクトなつながりを大事にしなければなりませんし、ホームページはその強力なツールとして、お役に立てると思っております。