ホームページが誰でも簡単に作れます』というツールは、パソコンソフトの販売コーナーに行けば売ってます。
趣味でホームページを作って、写真を公開したいといった方にとっては、とても便利だと思います。
それでは、私たちホームページ製作会社の存在意義とはなんなのでしょうか。
誰でも簡単にすばらしいホームページが作れるなら、わざわざお金を払ってホームページ作成業者に依頼なんてしませんよね。
『忙しくて作っている時間がないから』
『めんどくさいから』
ご依頼いだたける理由のなかには、もちろんそういったこともあると思います。
では、ホームページ製作者にとって、大事なものとはなんでしょうか。
ホームページを作るマークアップ言語が扱えて、いろいろいなタイプのホームページを自在に作れること?
もちろんそれも必要です。
ただ、それはあくまで、ホームページという『入れ物』を作るための知識です。
その中に何を入れるか、ホームページにどう『命』を吹き込むかは、製作者自身のマインドや感性、実戦のなかで培われた経験による部分がとても大きいです。
そして、ホームページがお客さまの目的を実現するためのツールとして、その役割を果たせるように機能すること。
ホームページ製作者は、その仕組みを総合的にコーディネートできなければダメなんです。
たとえば、テレビ通販の番組とか見ていて、その商品がすごく欲しくなってしまうことってありませんか?
あれは、その番組が、単に商品の説明をしてるわけじゃなくて、見てる人が欲しくてたまらなくなるような仕掛けを随所に凝らしていて、今すぐ商品が欲しくなるように流れを計算して、そうなるように作られているからです。
ホームページも同じです。
ホームページを読んでくれたお客さまが、そのお店に行ってみたくなるとか、商品を購入したくなるようにするには、単に情報を提供しているというだけでは十分ではありません。
文章ひとつにも、作成者のセンスや説得力が要求されます。
そのためにまず必要なのはコピーライティング力。
読み手であるお客さまの心理、感情的な動きを計算して文章を書くためのスキルです。
それから、視覚的なプロモーションをどう行うかを決める構成力、色彩や演出のセンス、インターネットでビジネスを行うための、マーケティングに関するスキルもなければなりません。
私自身、十数年にわたってホームページ作成に携わる中で、自分のホームページを自分自身でつくり、インターネットで商品を販売し、お客さまの声をダイレクトに聞かせていただきながら、テストと改良を繰りかえし、時には失敗したり、ネットの波に揉まれて苦しんだりもしました。
そのなかで実感として思うのは、単に『ホームページが作れる』とか『ホームページを持っている』ということと、『ホームページを作り、育て、生かしていく』ことはまったく別の次元なのだということです。
そこにこそ、私たちの存在意義はありますし、私たちはホームページのプロとして、そのことを常に忘れず、これからもお客さまにしっかりと、お伝えしていかなくてはいけないことだと思っています